最後の聖地
またひとつ歳を取ってしまった「黄色F改」です。
なんかくれ!
さ、問題の21日の話。
どうしても、KDXのチャンバーに負荷をかけてみたい衝動にかれれた昼下がり。
車にバイクを積んで、いざ現地へ。
そういや、スタンドを持ってくるのを忘れてしまった。
いつ何時も木にもたれ掛けさせなければならん面倒臭さ。
ほんでもって、普通の服のまま。
プロテクターなんてものは着ていないので、なんとも安心感の無いものである。
颯爽と駐車場から入り口へ向かう。
時間は2時過ぎ。
あと2時間ほどで暗くなってしまうから、とっとと走って撤収するつもりだった。
そして、我が目を疑った。
ゲートである。
今までの、チェーン式の適当なゲートではなく「今回は本気ですよ」って主張がアリアリとにじみ出てる立派なものがそこには設置されていた。
基礎のコンクリートはまだ乾いていない。
ココ一日二日で施工したような雰囲気だった。
まぁ、そんなん気にしない。KDXのエンジンをぶちまわし、一通りの課題をこなして車に戻る途中で、作業着を着た人に出会った。
「ココってもう走っちゃだめなんですかぁ?」
「ん~、ゲート作ったから、入らないでね」
「やっぱり、そうですかぁ」
「騒音とかゴミとかの苦情があるんじゃないのかなぁ?詳しくはしらないけど」
「じゃぁ、撤収します。では。」
「気をつけてね~」
と、とってもいい感じなカドのない人だった。
とりあえず、車に戻って今後の対策を考える。
そこへトライアルな方がやってきたので、ゲートの話をした。
なんと、今日納車したばかりの新車なんだそうな。
そら我慢できませんね。気持ちはわかりますよ。
で、そのゲート近くで、写真を撮っていたら
「ちょっと!なんで入ってるの?」と、
明らかに会話のできそうな雰囲気ではない口調のネクタイに遠くから怒鳴られつつ、どんどん迫ってくる。
なので、雲隠れの術を使って消え去ってみた。
「ん~、困った」などと帰りのルートを頭の中で考えつつ、しばらく藪の中で身を潜めていたら、近くで話し声が。。。
「この木がええんちゃうの?」
すごく近い。
ものすごく近い。
ぼくはホフクで前進し、なにが行われているのかコッソリ覗くと、木を伐採してる歳の頃からすると僕と同じくらいの女性がのこぎり持って作業していた。
どう考えても、現地スタッフではない格好をしている。
話の内容からすると、クリスマスツリーに使うために、お持ち帰り用の木を切っているようだった。
しかし、その手にはすでに一本持ってる。
そして、新たに切ったほうを持ってハヤシの中に消えていった。。。
無残に残され捨てられた木が横たわる。
あらら・・・
ふと、あたりを見回すと
不法投棄だらけのゴミの山。
そのゴミを使ってサバゲーな方々が標的を作っていた。
これは良い方。ひどいのは木に直接くくり付けて標的にしたようだった。
たしかに、それは面白いであろう。気持ちはわからんでもない。
と、自己弁護してみたりして。。。
今度は、近くに住む老夫婦と出合った。
「ゲートができたから、おまんら走るところ無くて大変やなぁ」と笑顔で話してくれた。
完全に勝者の笑顔であった。
みんな、自己欲むき出しのやりすぎですな。
こんな形のラストランになるのか。。。
最後にCRFで走りたかった。。。
もうコレで走るところは無くなった。。。