坂内2DAYs 15時~19時半くらい
学校の教室で先生が投げてきたチョークを教科書で打ち返したことのある「黄色F改」です。
そのあとスリッパのフルスイングが後頭部に炸裂したとか。。。
時刻は15時ちょっとすぎ。
最初の僕の走行時間がやってきた。
CL50ってのはホンダが誇る世界のスーパーカブエンジンを搭載した街中で見かけたらとてもカワイイと思われるバイクであって、こんな不整地を走行するとはこのバイクも驚きを隠せないだろうし、この世に生まれてきたことを後悔するであろうと思われる。
でもってさすが50cc
ちいさいです。
窮屈です。。。
ステップのゴムが取れてなくなってタダの鉄の棒だけでした。
ツルッツルです。
シフトはロータリー。
シフトを押し込んでミッションをチェンジするタイプです。
ちなみに踏み込んで離すと駆動するのですが、踏んでる間はずっとニュートラルになっちゃう優れもの!
だからクラッチ無しで操作ができるカシコいバイクなのだ!
が、
ステップが滑るもんだから勝手にシフトを踏んでしまって悲しい空ぶかしとかしちゃう訳で。。。
そんな事を脳裏に思い浮かべながらスタートした。
注意事項は
ジャンプ禁止。
バトル禁止。
無理な追い越し禁止。
エンジンへの過度な負荷禁止。
などなど。。。
石をよけて走る事はもちろんの事だが、ボコボコしたギャップは全て舐めるようにして走らないといけないからシンドくて仕方が無い。
河原から土手を駆け上がるのだが、エンジンが非力なために登り切る前にエンジンの回転が落ちてしまう。
シフトを落としたら登るけど、ほぼレブった感じ。。。(レッドゾーンを振り切った感じだな)
なんせ頭打ちして失速しちゃう。。。
なるほど、こんな走り方してたらエンジンがあと20時間も持たない。
土手の上の最初のストレートはフラットだが、所々に岩が顔をみせている。
その岩をよけながら最もロスが少なくてスピードの落ちないラインを探す。
まぁ、見つからないけど。。。
とりあえず左側一杯によって走ると石が少なくてフラットだ。
次に左カーブ、そしてすぐ右に、また左、そして右と左とコーナーが連続する。
一つ目の左でバンクを使って速度を乗せたまま突っ込んでみた。
以外に早い次の右でとっ散らかって草むらに突入しそうになった。
ほぼ停止しちゃうまで速度を落として向きを変えて次の左へ向かうが、一度失速したら中々加速してくれない。
いつもは250ccに乗ってるのですぐに加速してくれるのになんてモタモタしたバイクなのだろう。。。
イライラしちゃいながら、左を抜けすぐ右カーブへ。
ちょっと間があって左カーブから10mほど走って2本バンクのある左カーブを越えた。
長いストレートでギャップが続く。
速度が乗ったところでギャップを飛んでみた。
その後の着地でガッシャ~ンととんでもない音と強烈な振動が伝わってきた。
こんな走り方したらフレーム折れちゃうですよ。。。
次は右カーブで下る。
その先は広い直線だけど、ボッコボコ。
ドコのラインを選んでもボコボコしてるし、コブを越えた先には石がゴロゴロ。。。
その200mはあろうかと思われる直線の先はコースが2つに分かれていて、右に行けば250ccなどの大きな排気量のバイクが行くコースで、50ccは左に曲がるのです。
右は山の頂上付近まで駆け上がるので、50ccには厳しすぎるのですよ。
左に折れると舗装された堰堤をぶっ飛ばす。
ココはさすがになんのギャップも無いが、夜になってコースを知らなかったらとんでもなく危ないコースになるだろう。
中間にはちょっとコースが曲がってて、木をくるっと回るコースとなっていた。
うまく速度を殺せるように考えてある。
その先で右に折れて石垣を下り、河原に戻って集計し2周目となる。
ロータリーなシフトにも慣れてきたし、失速しないような走り方を考える。
まずはドコで失速するのか?
やはり最初は河原から土手に駆け上がる登りだろう。
後方から来るバイクにいとも簡単に抜かれてしまう。
そのためには、その手前の右カーブでブレーキをしない事。
アクセルを緩めず3速で一気に駆け上がる。
すると失速はするけど中々いいペースで土手を登ることができた。
次はガタガタしないラインで最短距離を探す。
50ccには広すぎるコースを道幅一杯使って探しながら走る。
堰堤部分は木を回るところ以外ではアクセルを緩めないでも駆け抜けることができる。
考えうるロスは減速して加速する場所だけ。
集計方法はゴルフボールを自分のゼッケンの書いてある箱に入れて集計する。
セルフな方法で人手をカット。
合理的です。
でもソコからの加速が面倒であったり。。。。
ピット前を通過。
しかしすぐに帰って来い指令が飛ぶ。
カブエンジンで50ccなので大声で叫べば聞こえちゃう便利な機能で次の周回でピットイン!
早いです。
物凄くピットが早いです。
もしかして僕の運転が荒いから交代させられるんじゃないかと思いつつ、ピットイン。
するとテールランプが取れて落っこちたそうな。
修理に5分くらい掛かったのかな?
無事に直ってまた走らせてもらえた。
テールも落ちちゃうこの感じ。
物凄く丁寧に走らないといけないって事なのだが、ツイツイアクセルが回ってしまう。
でも上位で走ってる感じはしない。
なんとなく走り周回を重ね使えるラインが僕の中でできてきた。
最もギャップの少ないと思われるラインを頭の中に叩き込むようにしてじっくりと走る。
じゃないと、次に交代して走るときには真っ暗だろう。
どう考えてもこのバイクに付いてるライトでは暗くて路面は見えないだろう。
河原の中は時間が経つにつれて変化していくはずだけど、テントの明かりが漏れて見えなくなる心配は無いだろう。
怖いのは土手を登ったあたりから、堰堤を越えて河原に戻ってくるまでの区間。
約70%が夜間危険ゾーンだろう。
周回を重ねつつ何度も何度も同じラインを走りつづけ頭とカラダで覚えきるように勤めた。
約小1時間ほど走行しピットからみんなが出てきて強制的にピットインでライダー交代した。
なんだか一人で5時間くらい走り続けられそうな感じがしてならない。
そして徐々にあたりは暗くなり、気温が下がってきたところで嫁にゃンとシュウは家路についた。
続く。