要塞 最終回
いけない空気がひしひしと伝わってきてる「黄色F改」です。
みんな~!
だいじょうぶかぁ~!
生きてるかぁ~?
遠くから見えた遺構は、目指す第2砲台跡だった。
この砲台だけ海に面してるのでとてもすばらしい眺めが期待できる。
このまま回り込んで海から砲台を眺めるために移動してみた。
しかし、どこもかしこも「危険」の看板だらけ。
陸側からだと別に他と変わりはしないのだが。。。
海がキレイ。
ん?
なんかおかしい。
真ん中に転がってるのは岩じゃない。
あら~。。。
すごい勢いで破壊されてます。
でも艦砲射撃などで破壊されたのではなく、台風などの天災により破壊されたのだろう。
しかし。。。
見事です。。。
さすがに近寄れません。
もっと海側に行ってみた。
さっきの丸いのが気になるのです。
なんだこりゃ?
石をコンクリートで丸く固めてある。
砲台の基礎かな?
今見えてるのが底の部分だと思うから・・・
結構、掘り下げてから一個一個石を並べつつコンクリートで固めてあるのか?
しかも何層にも。。。
で、足元のレンガがグラグラと動くし。。。
とっても危険だ。
ちなみに写真では小さく見えるが、高さは海まで6mくらいあるのよ。
あの丸い基礎は直径2.5mくらいかな?
海のテトラポットってデカイでしょ?
なんとなくデカさを想像してね。
では、内部へ侵入ですよ。
ちゅっか、どっから降りたらええねん。
足場がないねぇ。
と思いつつ、適当な穴から下に繋がってないか窓を覗いてみた。
発見!穴に鉄板でふたをしてある。そしてその前には鍋。
何かの罠だろうか?
この鍋を触ったら天井が落ちてくるとか。。。
ってな事もなく、穴を覗き込んだが真っ暗でなんも見えない。
カメラのフラッシュで見りゃよかったが、そんなこともしていない。
だって
階段あるし。。。
しかし、その階段に行くまでも崩壊しかけているアーチの上を通らなければならない。
「落ちませんように」と祈りをささげつつアーチを渡った。
階段は御影石でできていて、作りは非常に頑丈で斜め向いたりしてる階段は一段も無い。
当時の技術と苦労が目に浮かぶようだ。
全部、人力で作られたとは思えない。
いったい何人の人足が必要なのだろう。。。
下に降りて来た。
ゴミ要塞だ。
海の風で飛んできた発砲スチロールで覆われている。
足の踏み場も無いのである。
しかも、フナ虫がそこら中にいて、ガサガサとうるさくて仕方ない。
とりあえず弾薬庫の中を覗いてみた。。。
えぇ~。。。
びっしりです。
当時のものではなく、現代の物でびっしりですわ。
ドレもコレも。。。
6つの部屋は全てゴミで埋まっていた。
どうすればココまでゴミで埋まるのか?
保存会とか無いのだろうか?
なんだか締りの悪い終わり方だ。
そして帰りのフェリーの時間がやってきた。
第5砲台にもちょこっと寄ったが、
荒れ放題。
でも、ゴミは少なくてなんだかこの方がさっきよりいいかも。。。
そして、
フェリー乗り場の大砲の弾に別れを告げて、この友ヶ島を後にした。
しかし、見事なまでに残された戦跡に最初は感動もしたが、見慣れてくると今度はゴミと落書きが気になった。
日本の未来を。そして家族を守るために戦い散っていった先人も、こんな平和で無秩序な日本に誰がなると思っただろう。
当時に秩序があったのかと言われると疑問だが。。。
みなさんも一度考えて見てはいかがかな?
あっ、穴ぼこ侵入のほうね。
いっぺんイットク!?