塩風呂具

オフロードバイクがメインです。

サイパン3日目前半

サイパンの海を見てても、眩しいし暑いのでどうも好きになれない「黄色F改」です。


確かに綺麗なんですよ。でもね、眩しすぎるんです。もうすこし濁っててほしいなぁ。それに冷たくない。遠浅やから生暖かいのです。ナマコも多すぎるし・・・


さて、サイパンに来て3日目の朝を迎えました。


今日も朝から暑いです。

サイパンに避暑地なんてございません。どこに行っても暑くてたまらんのです。

ほんの少しでも標高の高いところに行けば涼しくなるかと思って、タポチョ山に登ることにしました。

なんでもサイパンで一番高い山なのです。でも、ココは日本軍の要塞でもあったので、非常に気になる場所なのです。

この山の周辺には無数の「穴ぼこ」が存在するはずなのです。

バンザイクリフの近くにスーサイドクリフってのもあるのですが、そこにもいっぱい穴ぼこがあるので、モグリまくりたい心境です。


まずは、タポチョ山の頂上を目指しサイパンを一望してやります。


でも、道が悪すぎて僕のレンタルバイクじゃ登ってくれません。







なにが悲しくてサイパンで押しを入れなあかんのかわからん。もっとちゃんとした道を作れよ。

サイパン政府に殴りこみしか無いかもなぁ。ココで国際問題作って帰ったろかなぁ。。。

まぁ、それは良いとして、ほんまに道が悪すぎます。僕以外はみんな4駆の車ばかりが通る道です。そんな4駆の土ぼこりを全身にかぶり、体を真っ白にしながら山頂駐車場(と、言ってもただの広場)に到着。

あれほど、僕を抜いていった車はいずこへ?

1台しか停まってないから不思議です。


山頂まで階段が30段ほど。







あっちゅ~まに到着。さっきの車の人たちがマリア像の前を陣取って、何時までたってもどいてくれないので、そのまま写真を撮りました。

男子はガイドさんのようで何かを説明してるのですが、残念ながら思いっきりハングル文字で話をしていたのでちんぷんかんぷん。

10mほど進むと島全体が見渡せる場所があり、方角に向けて写真付きで説明文が書かれています。

なので、「35師団はこっちから来たよ」とか「ここの谷を攻略するのは厳しかったなぁ」とか書いてあるので、全く知らない人が来ても「あぁそう言う事かぁ」と納得できるでしょう。

この手の看板はサイパンのいたるところにあって、島全体が激戦区であった事を物語っているのです。

いま、僕が立っているこの場所でいったい何人の血が流れていたのか?と考えると・・・

なので、







野点開始。


しか~し!悲しいことに








めっさ団体さんが来てしまいました。明らかに見世物と化してしまいます。

まずい!急がねば!

でも、間に合うはずがございません。取り囲まれ「何しとんねん」って感じでみんなに見られます。

この場所は結構狭くて幅3m長さ6mほどの地形です。そこに十数人の観光客。しかも全員韓国人。全く日本語も英語も話す人がいなくて、何を話しているのか?はたまた何を考えているのか解りませんが、言葉の端々に「緑茶」とか聞こえてきます。

「早よどっかいけよ」と思っているのですが、みんながきれいに並んで写真を撮り、今度は個人で入れ替わり立ち代り写真を撮るので、なかなか撤収していただけません。

僕の周りだけ妙な空間ができてます。明らかにちょっと頭の痛い人扱いされてます。

だれも僕に「どこの国の人?」って声もかけてもらえず、見て見ぬフリしてくれちゃいます。

「ならば、さっさと降りろよ!」って思うのですが、撮影大会は続いてます。

さすがに写真を撮れません。みんなに向かってカメラを向けられず、文字ばかりになってしまう。想像してもらうしかないやん。豊かにね。想像してね。夜店で人が集まってるのに、街にいるちょっとおかしな人を冷ややかな目で見るあの感じね。


きびしい。


まさか、こんな所まで来て、こんな思いをするとは思わなかった。。。


どうやらカポーの若だんなが僕に興味を示したらしく、話しかけてきた。が、なに言ってるかわからん。

とりあえず「飲む?」って差し出す。しかし、

嫁らしき女子が手を引っ張って下山して行った。

ほんまに凹む。「キモッ変なのにかかわったらあかん」って感じでなにやらヒソヒソ。振り向きつつヒソヒソ。

そんな姿をずっと見ている僕。

たかが10分くらいの出来事。何時間にも感じるくらい長かった。

思えば、どっかの観光地で、言葉の通じん外人から得体の知れん液体を差し出されても食えんわなぁ。

「なに入ってんねん」って思うわなぁ。しかも茶せんでシャカシャカしてるんやで。緑の粉をさ。

そうとうキモいで。

と、サイパンで一番高いところで思いつつ、








完成!

「この地で散っていった英霊達よ。まぁ一服してちょうだい」


しかし辛かった。彦根の駅前で野点してネタにしようとして夕立で写真が撮れずボツになったが、学生の冷ややかな目の前で作った時よりも辛かった。言葉が通じんのはやっぱ厳しい。言い訳でけへん。

降り待ちしてる間に、飲み干した水を買いに一旦下山。


ついでに「マリア像」を見に行くことにした。








なんや、戦争の被害から守るためにココに隠したそうな。岩肌のゴツゴツした中に収められたマリア像。

しかし、この岩の崩落を守っているのは、この上にドデカイ木がそびえ立っているからで、無数の根っこがマリア像を守っているのです。

んあぁ、表現がとぼしい。これはね、実際ゆっくりとココに来て見てほしいなぁ。

吸い込まれそうになるで。なんも知らんのに1時間以上ココにいてジッと見てしまった。すでに11時半。

それと、このマリア像の横には、それらしき穴と献花と十字架がそなえてあった。「佐藤長次郎」殿の墓標もあった。

ここで亡くなられたのであろうか?

そんな事をしながら、次の場所へ向かう為に動き出したその時!









野良牛発見!なんで?ここにいるの?

しかも、ポツポツ来たしさ。やばっスコールやん!

って思った瞬間に土砂降り。ほんますごい。一気に来る。でもスコールってすぐ止むんちゃうん。って思ってた。

なので、雨宿り。しかも先客がいたのですよ。







一日一回は遭遇する現地のおいちゃんシリーズやん。

嫌な予感がする。。。


後半へ続く。