シンガポールの戦跡
最近、道をよく訪ねられるようになった「黄色F改」です。
どうも。
ごぶさた。
いやね、現地の方に現地の言葉で話しかけられる率が高くなっております。
南国色に染まってきたって事でしょうか。。。
さて、ほぼ1ヶ月前の話になります。
英国軍のトーチカです。
いまも綺麗に残ってます。
しかも何気に交差点。。
ここはシンガポール大学の近くで学生が沢山通ってました。
まわりは草ボーボーです。
中には入れません。
で、ポイ捨てゴミの少ないシンガポールですが、近くにゴミ箱が無いせいか、中はごみだらけ。。。
残念極まりない感じです。
Pasir Panjang Rd と Science Park Rd の交差点にあります。
もしもご興味があるようでしたら行ってみて下さい。
小さい案内板もありますよ。英語のみですが。。。
次に向かったのは「ケントリッジ公園」です。
その公園の入り口に大砲が置かれてます。
なんか最近のもののようで、面白くありません。
もっと当時物でサビサビのヤツだと臨場感があるのにっておもってしまう。。。
ただ保存が良いのかも。。。
タイヤの空気パンパンです。
いつでも動かせる感じです。
この公園の頂上の駐車場には戦車が置いてあります。
何気に砲塔が動いたりしちゃいます。
ぶら下がって喜んでたら、現地の方に冷たい目で見られました。
こんな管理者もいない場所に戦車があれば乗っちゃいたくなるでしょ!
なんで、ココに戦車やらがあるのかというと、ここで行われたのがあの有名な「パシルパンジャン攻略」なのです。
ここの丘がシンガポールでの最後の戦いとなった場所のひとつでもあるらしい。
パシル=砂
バンジャン=長い
バンジャン=長い
長い砂浜という意味らしい。
ここの丘の守備隊自体は大したことは無かったらしいが、その近くでの小競り合いが苛烈だったようです。
今では平和そのものですが、所々に案内板が建てられてアウェーな感じです。
この丘からはブキテマ高地も見えて、そのふもとにはフォードの工場跡もあります。
そこでパーシバル中将が日本軍に対して無条件降伏の調印式をしたんだそうです。
ケントリッジ公園には資料館もあります。
何気にいい入館料取るのに写真が飾られているだけ。。。
金返せなボッタクリ資料館です。
この銅像代か???
次に向かったのは「ラブラドール砦」です。
さっきの公園からバスで5分ほど。
歩ける距離です。
海に面した小高い丘が要塞化されています。
いまでも海がよく見えて、船の往来もハンパ無い量です。
桟橋では何か釣れそうな予感ですが、だれも釣りをしていません。
シンガポールでの釣りは禁止されていると聞いています。
海の水が汚いから近海で採った魚を食ったらポンポン痛たたになっちゃうからでしょうか???
砦の周辺はほとんどがジャングル化しています。
その中にコンクリートで出来た人工物が見え隠れしています。
ココにも沢山の案内板があり、当時の状況を説明してくれていました。
こんな感じで綺麗に残されています。
日本に残る要塞とは作りも違うし、セメントが当時のもののままだったなら、その質も全然違います。
この差はなんだ?って思ってしまいます。
過小評価して押されてなけりゃ、降伏する必要なかったんじゃなかろうかと。。。
実際に砲塔があったらこんな感じ。
うてぇ~ってなっちゃいますね!
ぐへへ!
この通路のレンガは当時もので港の一部として使われていたときのものだそうです。
戦争うんぬん言う前の代物なのでしょう。
ここにもトーチカがありました。
当時はココから銃が飛び出していたのでしょうけど、今ではランチを楽しむ方たちの憩いの場となっています。
もちろん中はゴミの山。
見えるところは綺麗なシンガポールですが、見えないところは中国や日本と同じです。
ココでは釣りも可能なようです。
餌釣りで小さな魚を釣っています。
釣った魚はリュックに直接放り込んでいました。
魚専用リュックなのだと思いたい。
向こうに島が見えるが、そこはセントーサ島。
そこの島の「シロソ砦」に向かいます。
その前にラブラドールの岬には今も見張り台が残っていますが、さすがにコレは朽果てつつあり、立ち入り禁止になっていました。
ここにあがれたらさぞかし景色が良かっただろうと思うと突撃したくなるけど、銃持った行ったらアカン看板が。。。
さすがに行けんわ。
仕事で来てるんやし。。。
プライベートなら絶対行ってるけど。
さ、セントーサ島のシロソ砦にきました。
セントーサ島にはいるのに入島料が必要です。
電車代込みで3$。
シロソ砦に入るのに8$。
合わせて11$=770円(70円@1$)
入り口からバスで頂上まで送ってくれるのだが、待ち時間が結構あるので歩きで砦を登った。
岬の見張り台から地下にかけて要塞化されており、少々の爆撃になら耐えうる構造となっています。
至る所から外を見張る事が出来るようにもなっています。
ここでもバトルボックスもそうですが、蝋人形が微妙にリアルで気持ち悪いです。
何も置かずに想像させてほしいのですが。。。。
まぁ、このほうが万人受けするのかな???
星型エンジンの残骸が転がってました。
三菱製のエンジンと書かれてましたが、このサイズって何用かわかりません。
九九式?九六か?
資料館で目を見張ったのが、象牙で装飾された日本刀です。
葵の紋が入ってます。
徳川家ですか???
ウサンな匂いがプンプンです。
本物だとしたら、どえらい事だと思うのですが。。。
僕には価値がわかりません。
まぁ、本物なんでしょう。
シロソ砦にはこんな大きな大砲があったようです。
6インチの速射砲だと書かれていました。
このサイズで速射できるんですね。
この地下には弾薬を供給するエレベーターなどが設置されていて、100%人力の日本軍とはこれまたえらい違いです。
なんか悲しいです。
コレは日本の占領時代に持ち込まれた大砲です。
占領時にはすでに旧式となっていたようですが、生産が安易なために量産されたようです。
赤城などの船に搭載されていた砲を陸に揚げて要塞砲としていたんですね。
グアムのガンビーチにあった大砲も船用の大砲でしたね。
2006年の9月ごろの記事参照です。
資料館には降伏文書調印の時のようすが蝋人形化されていました。
細かく作りこまれていて、いまにも動き出しそうです。
すぐ近くには日本兵もいます。
占領しました!って感じで力強く感じるように作りこまれています。
細かいところはザックリやけど。。。