お盆にはかかせません!
実は嫁も子供もいる『黄色F改』です。と、書いたら何人が信じるのか気になる「黄色F改」です。
4年前に結婚。
子供は3歳。
本当は三重に住んでます。
ってな感じでさ。
微妙なバランスであり現実味があるような気がする。
しかしながら、皆さんの想像通りの一人もんですわ。。。
昼からはロングコースなるルートと、その途中で気になった林道へと進む事になった。
狭いシングルなので気が抜けない。
この先に待っているものとは一体。。。
と思っていたが、なんだかよくわからないが引き返す事になった。
どうやら、このまま進んで行けば日が暮れるらしいので、新規開拓してる場合じゃないよ!ってなったらしい。
なので、引き返す。
しかしだ。
ステアを越えた先がキャンバーと絶妙な根っこが行く手を阻み、中々綺麗にクリアさせてくれない。
僕もステアは行けたのだが、その先のキャンバーに捕まり、押したり持ち上げたりして体力を消耗してしまった。
そんなステアで、あの新車が宙を舞った!
あの新車で慣らし中の柿色牛丼カラーのバイクが華麗に舞い上がり、奈落のソコに落ちてきたのである。
で、写真で触ってるアクセルホルダーがひでぶ~。。。
アクセルを回しても自力で戻ってくれない慣らしが終わったのである。
持ち主のコバ殿のテンションは下がる一方。。。
そんなトラブルがあっては先に進めないのが普通なのだが、
一時期、僕のCRFもそんな感じになってて、今でもアクセルを手で戻す癖が僕には付いているのです。
だから、CRFと泣く泣く、もうね、泣く泣く交換したのです。
泣く泣くですよ。
本来なら代走なんていたしません。
そんな甘い手など差し伸べないのですが、なんせKTM125!
仕方ないので、泣く泣くですわ。
交換して、ちょっと遠慮ぎみに優しく扱うと心に決めたのです。。。
しかしだ!
またがった瞬間に悪魔が僕を誘惑したのですよ。
『回せ!』
とね。
しかし、僕はそんな誘いになんて乗りません!
「回せだと!ふざけるな!新車だぞ!出来るわけね~だろが!」
言ってやりましたとも!
僕も男ですよ。
自制心もあります。
『どこまででオーバーレブするか知りたくね~のか?ん?んあぁ~ん?』
「バカにするなよ!二度と出てくんな!」
と、見事に振り切り「アミダ轍」と言う場所へ。
助走の少ない登りに無数の轍が網の目のように張り巡らされ、木の根っこも今か今かと待ち構えているのです。
げろんちゅ殿と妖怪あめふらし殿がアタック!
深い轍や根っこに引っかかりながらもガンガン登って行く!
『お前もブチ回したいんだろ!』
そして別の悪魔も
{どうなんだ!えぇ?ガマンできね~んだろ?}
と僕を誘惑するのだが、
「大人ですよ!いい加減にしてください!僕達は学生時代からの親友ですよ!苦楽を共にした仲間ですよ!そんな簡単にこの深く太い絆は壊れません!」
とまぁ、クサイ台詞がよくココまで出てくるもんだと感心しつつ、ぽよF殿がアタック開始したものの深い轍に捕まった。
で、僕はあまり深くないけど根っこの多いラインを選択。
しかし、あっさり根っこに捕まってしまった。
が!
僕の隣のラインにぽよF殿がいる。
ほぼ同じ横並びの位置だ。
ちらっと見ると僕を見て、”おまえもココで捕まったの?”と、ニヤッとしたように見えた。
その瞬間!僕の右手はグッとアクセルを握りこみ、目が三角になってゆく!
『いいぞ!その調子だ!』
{なんだ、そのつもりだったんじゃないのさ}
そんな声が遠くで聞こえる。
しかし、もう僕には自分自身を止められない!
『おい、ちょっとやりすぎじゃね~のか?』
『逝くぞ!このままじゃ逝くぞ!』
{よせ!本当にレブらせてるじゃね~か!}
じわっと先行するぽよF殿の後姿をみて何度苦い思いをしたと思っているのか!
しかし、今回も背中を見ている!
許せん!
もっと、もっと!回れ!
しかし、KTM(新車+慣らし中)から悲鳴にも似た怪音が聞こえだしたのだ。
パァ~~~~~~~~~~~~~!パフォッ!パフォパフォッ!パフォフォッ!
クソッ!もうレブりやがった!
根っこでどうにもならず、押してもビクともしない!
ちょっと引いてアクセル全開!ブチ回す!
まるでピストンリングが溶けるんじゃないのか?ってなくらいブチ回した!
ひとのバイク?新車?慣らし中?そんなん知ったこっちゃない!
ガンガンに回し、どんどん押す!
そして登る!
その先には、先行していたげろんちゅ殿とあめふらし殿がもがいていた。
空いたラインで僕も捕まりもがき倒す。
そしてぶち回しまくって登頂に成功したのだ!
しかし、KTMは疲労困憊。
大量にお漏らししている。
もう、慣らしはとっくに完了している。
ちゅっかしすぎだ。
そして、僕のCRFに乗ったコバ殿が上がってこないので、元来た道を下ってまたもCRFにまたがり、もう一度このアミダ轍を登る。
さすが自分のバイクである。
いとも簡単に登ってくれる。
しかし、ココでのKTMの姿は持ち主には見せられない。
次の男坂でも、ぶちくり回し登頂した。
そして、僕のCRFも登頂させて、お腹いっぱい胸いっぱいである。
車にようやく戻ってきたときには6時前。
近くの売店で、じゃんけんで負けた者がみんなにアイスをおごるってヤツで、かもしか殿が犠牲者に。
おいしくアイスを頂き、今回の遠征が無事に終了したのである。
新しい場所でハァハァ言えて新車にも乗れたしアイスも食べれる。
こんな素敵なエリアは滅多に無いね。
今回、お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
また次もハード目でお願いします!
コバ殿:ごめんね。慣らし越えてオーバーホールかもね。