要塞 その3
あまりの眠さに移動しながら寝ることができる車を早く開発してほしい「黄色F改」です。
未来や。
未来の世界や。
ドラえもんとかの未来の世界は、車がチューブの中を走ってたような。。。
しかし、ココは過去の世界。
何ぞかの施設跡です。
こんな基礎跡がそこら中に残っていて、いつの時代のものか全くわからんのです。
もしかすると新しいものなのかもしれません。
そして、悲しいのが友ヶ島の地形なのです。
移動はもっぱらこんな感じ。
ほとんど乗ってない。
担ぐか押すかのどちらかで、階段とガレの応酬であり、下りには溝が斜めに走っていて、油断するとパンクしちゃうのです。
しかもとっても急なのだ。
虎島砲台から一旦海へ出て、第4砲台まで山を登り、次なる第3砲台はまたも山。。。
距離は1.5キロしかないのだが、なんせチャリが重くてうまく進めない。
何気に穴が開いてるのだが、中を覗くとどこもかしこもゴミ捨て場になっていた。
この穴が今までで一番ひどいと思われるゴミの穴で、多種多様なゴミが散乱し満タンになれば埋めようとしている魂胆が見え見えなのです。
ちなみに、海岸線は全てゴミでできていると思ってもらっていいかも知れません。
いろんなところから流れ着いてくるのだろう。
そして、友ヶ島に来る客が捨てていくのだろう。
ゴミゴミゴミなのだ。
第3砲台跡に到着。
ココが一番デカイ砲台跡。
たしかに規模もデカイが、保存が一番綺麗なところでもあった。
ゴミが無い。
微妙に生えた草や木がなんとも言えない雰囲気をかもし出しているのだ。
将校の宿舎から弾薬庫跡に続くトンネルを抜ける。
とてもひんやりしてて、熱帯夜でもぐっすり眠れそうだ。
実際にこの中で寝泊りする人もいるらしい。
夜の砲台跡探検ツアーと称して肝試しをする人たちも後を絶たないそうだ。
わざわざ夜にしなくても、昼間でも弾薬庫の中に数分いれば、かなりの肝試しになるのではないだろうか?
ちなみに僕は怖がりなので、2日くらいの滞在が限界かな?
近くにコンビニと、更新できる環境があればもう少し滞在時間は延びるだろう。
どこまでも続く敷地内を散策し、弾薬庫の奥に通路があったのでちょっとだけ侵入してみた。
なんせライトがないので、デジカメで太陽を撮影し、液晶画面で再生させてライトの代わりにしてみた。
思ったよりも明るく、なんとか進める。
こんな階段を登ってきた。
お一人様で通る通路ではないような気がする。
しかし、このスリルがなんとも言えん感じなのだ。
じゃんじゃん進んで行くと
遠くに明かりが見える。
終点はどこにでるのだろう?
まぁ、砲台跡って事は想像がつくが、この通路を当時の日本兵が弾薬などを持って走り回っていたのだろう。
あぁ、すばらしきかな。
涼しいし、しばらくこの中で休憩しながら当時のことを勝手に妄想して楽しい憩いのひとときを過ごしていたら、外で人の声がしてきた。
穴から僕が出てきた時に、その穴をみんなで見ていたらしい。
「ぎゃぁ~!」と叫ばれてしまった。
確かに、誰もいないと思っている場所で、しかも草ボ~ボ~の穴から人が音も無く出てきたら、僕も声を出しちゃう。
おっちゃん3人おばちゃん2人のグループだった。
なんでも蝶の採取に来たらしい。
今までの僕のいきさつを話し、その場を後にした。
やはりココは砲台跡につながる通路だった。
真ん中の丸いところに大砲が設置され、クルクル回って向きを換え敵を打つのである。
またも見えない大砲をイメージして想像の世界に入り込み、しばらくこの場に立ちすくむ。
当時の世界にこの場でもしも生きていたら、僕もココでみんなと一緒に靖国へ向かって行ったのかもしれない。
って、思うだけで、ぼくにゃぁ無理だね。
そんな根性って無いもん。
次は海軍の聴音所に向かうのだが。。。