要塞 前編
いずれご要望に答えて怖い話でもしようかと思っている「黄色F改」です。。。
でもね、そんなに怖くないよ。
僕の中では一番怖かった話ですわ。
世の中的に言うとそんなでも無いと思うのですよ。
まぁ、しばらくは書かないけどね。
本日も晴天ですわ。
まるで夏が来たみたい。
さらにはとんでもなく蒸し暑いときてやがる。
向かうは和歌山と淡路島の間にある友ヶ島。
ここは、明治から終戦の間、軍の手により要塞と化していた場所なのです。
ソコに向かうためにフェリーに乗り込み、ちゃっちゃと周るためのチャリンコまで乗船させたのです。
ちなみに往復2800円。
痛い出費ですわ。
徒歩でもいいのだが、見学時間が短くなっちゃうのがイヤなのでチャリでスイスイ移動ぶっこく作戦です。
実は2度目の上陸でして。
1回目は20歳ソコソコの一番モテモテだった頃に釣りしに来たのだ。
これまた僕は釣りに興味全くナシ。
そして戦跡にもそない興味があった訳でもない頃にちょこっと見た事があるだけの曖昧な記憶だったのだ。
その時にチャリが必要だ!って思ってたのを思い出してさ。
で、上陸早々にチェーンが外れちゃった。
ちゅっかね、このチェーンって外れないようにオレンジのローラーが付いてるヤツなのよ。
写真の絵はチェーンの通り道がちょいとおかしいけどさ。
どんだけ激しくダウンヒルしてた時でも外れなかったのに、いとも簡単に外れやがった。
外れない機能が付いてるから直す事も簡単には出来ないのですよ。
上陸して30分で両手がこんなんなってもた。
チェーングリスでズルズルですわ。
洗剤なんて持ってきてないしさ。
チクショ~!
で、さらに追い討ちでさ。
首にかけてたタオルがさ、風になびいて飛んで行って崖の下に落ちて行ったのさ。
一枚しか無いのに。。。
気を取り直して走ります。
まるでスイスイ走ってるように見えるでしょ?
実は石がゴロゴロ。アップダウンも激しくてほとんど押して歩いてました。
チャリが無いほうが早い。
徒歩で来てた釣り人にも抜かれる始末でさ。
往復で800円も出したのに。
もったいないよ。。。
でもね、
またもチェーンが外れたので放置しちゃいます。
若干30万(当時)のチャリですが、盗られる心配もないだろう。
船着場からは2キロくらい山道を進まないとこれないし、海からの上陸は出来ないし。
今日の島の人口は16人だそうな。
盗んでも犯人バレバレですわ。
ガッツリ手ぶらになると一気に歩く速度が上がる!
最初から徒歩だったら、一つ目の目的地についてる頃なのに。。。
さすが日本軍が作っただけの事はあって道幅は広かったのだが、お隣の虎島にわたる道は長年の風雨にさらされ続けたせいもあって中間が崩壊していた。
この島には6箇所の砲台跡があるのだが、物資の補給や人員の移動用に幅2mくらいの道を作っていたようだ。
島をグルっと1周出来るようになっているが、うまいこと見えないようにするために土手などで道を囲ってあるのです。
今では木が生い茂っていて、まるでトンネルのようになっています。
なので、景色が全く見えず。。。
ずっとジャングルですわ。
でもね、見る人がみりゃわかるんですよ。
穴ですわ。
確実に防空壕の跡です。
入り口はすでに潰れててなんのこっちゃワカランが、確実に穴なのです。
中も潰れちゃってます。
入る事は出来ないが、強引に体を入れちゃおうってな具合でさ。
モゾモゾと四つん這いになって格闘する事数十分。
無理ですわ。
アタシ。思ったより。デカイ。。。
で、諦めた。
そして、突然、森の木々の間からレンガ作りの建物が現れた。
正直ビックリ!
全く気が付かず、通過するところでしたよ。
この雰囲気。
この感じ。
そしてこの作りはまさしく!
おトイレですわ。。。
あ~。腹減った。
メシ食ってきます。
続きは22時くらいかな?