だれや!あんな深いの掘ったヤツは!
今日の朝になって体中に無数の傷と青あざが出来ている事に気がついた「黄色F改」です。
腕、太もも、背中、肩などに青あざ。腕、横ッパラにキズ無数。そして筋肉痛。ボロボロですよ。
さぁ、3時間のレポートです。
スタート前の不安を隠しきれない顔をしてます。なんせ苦手なハイスピードのガレコース。
「今からでも遅くは無い!雨よ降れ!」と願いむなしくスタートのときを迎えます。
僕の出たクラスはチャレンジBクラスで総勢40台。20台づつの2列でスタート。
悲しいかな僕は2列目。
しかし、1列目の僕の前のライダーはどうやら「ヘルメットスタート」方式を飲み込めていない様子。
で、いざスタート!
やはり、僕の前のライダーがスタートに失敗し、前列までスタートを決める事が出来た。
1コーナーもスムーズ。でも現在17.8番手くらいかな?
1個目の池。下見なしなのでどこを通過していいかわからず、一か八かのど真ん中ライン!
アラ不思議、いけちゃった。
2個目もど真ん中!
神様ステキ!いけちゃうじゃない!
しっかし、ものすごいガレ。バイクがあっちこっちに振られて、思うようなラインで走れない。でも、みんな同じ条件で走っているので仕方が無い。
ちょいと狭くなった所で渋滞発生!
チャ~ンス!タイヤ1個分の開いた隙間にバイクをねじ込んだら、誰かの足を踏んでしまった。
「あぁ!すいません」と謝ると、
「いいよぅ」と。
あらら?怪人殿ではござらぬか!
あたた。知り合いの足を踏んでもた。やってもた。と思いつつも、イン側が開いたので強引に割り込んで前に出ちゃう。
1本道の狭いシングルから微妙なガレたステアを越えて、またも池。
どこをどう通っていいか解らず、ど真ん中。
めっちゃ深い!バイクが・・・止まる・・・でも、勢いがあったので何とか通過。
このときすでに泥んこ。ゴーグルが泥で汚れて全く見えず外してしまう。
そして、
ガレた登り。ココで一気に何台か抜くが転倒。リカバして前のライダーが転倒してるので避けて転倒。
ダッシュでリカバして単独転倒でラインを塞ぎ、抜かれる心配なし。なのでゆっくりリカバ。
無理なラインで僕を抜こうとしたライダーが転倒。更にラインが無くなり大渋滞。(写真には写ってないよ)
「ウケケケ!この隙に逃げろ~!」と、卑怯者満開でこのガレを登りきる。
たぶん、すごい順位に居るようだ。はるか先に出た僕の上のクラスの人の中で走ってる。
フラットなところでのペースが僕とは全然違う。めっちゃ速い。
せこい所で追いつき、また離される。
で、必死についていくと、オーバースピードで突っ込んで藪の中へ。。。
2台に抜かれたのを確認!ヤバイ!
なんとかコースに戻ったけど、左の手首がヒリヒリする。
ようやく集計まで戻ってきたが、先が思いやられる1周目だった。
ここからは自分のペースに戻して、3時間を走りきるいつもの作戦に。
2周、3周、4周と無難に走るも、この間に数回転倒。やっぱガレは厳しい。大っ嫌い。
ペースを落とすと抜かれるし、維持すると疲れるし、でもペースが上がらない。
数台に抜かれてしまい、順位を落としてしまう。
問題の5周目。
何気に走る。で、ガレの登りの後になんてこと無いところで転倒。すぐ後ろから同じクラスのバイクが接近。
これはイカン!
横に並ぶ!
ヤバイ!行かせませんよ!
と、強引に突っ込んだその先は、泥・ワ・ダ・チ!
しかも、深っ!
ドボン!アクセル全開!足バタバタ!鬼の形相で押しまくる!
でもね、止まっちゃったの。身動きできないの。バイクのシートの下15cmくらいのところまで沈んじゃった。
呆~然。
はて?どうしたもんか?実はこの手のワダチの泥まみれにはまった事が無い。
いつも不思議と抜け出せてた。もっと深いワダチと泥の中に突っ込んだ事もある。でも、なぜか抜け出せてた。
バイクをゆすってもビクともしない。まっすぐ抜く事も出来ない。倒す事も出来ない。
手で泥をかき出しても、次々に泥が戻ってきて埋まっていく。
「あっフジイ殿、あっポヨ殿、あっ怪人殿、あっかもしか殿、あれ?あのゼッケンは?スカルの蒼殿?」と一通り見送る。
「終わった・・・」と脳裏にかすめたその時!マーシャルの人が助けに来てくれた。
何とかフロントを抜き出す事が出来た。このときすでに腕の力がなくなってた。
リアを抜く。そして、ひっくり返しズルズル引きずって抜け出せた。全身泥んこ。バイクも泥んこ。グリップも泥で覆われて握れない。そして、握力が無くなってるし、腕の力も無くなってる。
バイクが起こせない。
「ゆっくり休んでね」とマーシャルの方に声をかけてもらった。マーシャルの方が来てくれなければ、僕のレースは1時間チョイで終わってしまうところだった。
「休め」と言われたのに、休憩をせずになんとかバイクを起こして、ピットへ戻る事にした。
しかし、バイクが抑えられない。フラフラしながらなんとかピットへ戻り、車まで戻ってきた。
泥まみれのグリップを洗って、グローブを交換し、ゴーグルを洗って装着し再スタートしたが、一個目の池で転倒。
ゴーグルが泥まみれ。いきなり使えない。
左腕がつった。でも、治し方が解らない。「あぁぁ・・・」と声にならない声を出していたと思う。
ガレの登りで転倒。押しが入り腕には力が入らない。で、転倒。
何回、転倒したかわからない。
「次にコケたら起こす力が無いよ」って思った。
なんとか登れたが、ペースはがた落ち。
後ろから来たライダーに道を譲ると、泥が飛んできて顔にかかった。しばらくして汗と一緒に目に入ったので停まって、水で洗い流していたら、
ポヨ殿が通過していくのが見えた。
おりゃぁ~!って追いかけて、不思議な事に追いついた。相当お疲れな御様子。
アクセルを思いっきり空吹かししてみた。
もっのすっごい速いライダーのエンジン音は尋常じゃないので、もしかしたら道を譲ってくれたりしちゃうんじゃないのかしらんと思ってやったのだ。
そしたら、見事に避けてくれた。
横に並んで「にまぁ」と笑いつつ前に出る。で、ど根性で逃げる。
池がどこを通っても水没するので、エスケープが出来ていた。僕とポヨ殿の間には数台のバイクがこのときに割り込んだようだ。
ガレの登りでも順番待ちをしているライダーの間を縫って先に登りきり、必死で逃げる。
しっかし、実力の違いでしばらくしたら、ポヨ殿に抜かれてしまった。
もっかい追いかける。でも、離れていく。
どがしゃーんと派手に転倒。さよならポヨ殿。またどこかで~。。。
リカバして走り出す。なんか不思議な感覚。今までに無いこの感じ。
頭が痛い。なんかボ~っとする。
立ってられなくなって、座り込んでしまった。でもあんまり憶えてない。
じーま殿が偶然、僕が座り込んでいるところを写真に収めていた。全く気がつかなかった。
どれくらい座っていたのか解らないが、気がついたら集計の所で
「ラスト1周!」と叫ばれた。ふと我に返ったが、「もう終わりなの?」って感じだった。
コレで僕のエルニドが終わった。
40台中25位。
散々な結果に今後の課題も山積みだ。
情けない。。。