日本の伝統文化 後編
世の中には家庭用ビールサーバーがあるのに、コーラのサーバーがなぜ無いのかと疑問に思ってしまう「主任」です。
別になくてもいいのだが。。。
そうか、需要がないからか!そらないよね。
さぁ、続きです。
まずは 前編を読んでね。
甥っ子とのカラミのあと、神様の乗った神輿を担ぎ、町内を練り歩くため、いざ出発!
しかし、お神酒を飲まされているので、若干ほろ酔い気分でみんながフラフラし始めてます。
もちろんキンはすでに肩が悲鳴を上げ続けているのですが、段々落ちてくる神輿を持ち上げるために、みんなで一斉に神輿を上げます。
「あげるぞ!せ~の」と僕が掛け声をかけるとみんなが「そ~ら!」と言って持ち上げてくれるので、腰を曲げなくて済み、とても楽になるのです。(一瞬ですが・・・)
その掛け声を何度も続けながら、次の休憩ポイントを目指します。
「おらぁ!落ちてきたぞ!上げるぞ~ せ~の!」といったら、キンも一緒になって掛け声を上げ始めました。
「キン!わかってきたやんけ!おもろいやろ!」
「主任、肩痛い」
会話になりません。
そうこうしているうちに、休憩ポイントへ到着!そこで待ち構えているのは、、、
「ハイ!お神酒ですぅ」と渡される。
飲み干したら、つぎつぎ注がれるので決して飲み干してはならんのですが、キンはそのことを知らないので、飲み干しちゃいます。
「ねぇねぇ」と、まこちゃんが話しかけてきた。
「あの中国の子さぁ、酒強いの?」
「あの中国の子さぁ、酒強いの?」
「ん?なんでぇ?」
「そんなん、飲み干すからガンガン注がれてるで」
キンを見たら、顔が真っ赤になっていた。そんなに飲んだら、まだまだこの先長いのに・・・と思いつつ、忠告なしで突き進みます。
次の休憩ポイントまでは約100mほど。しっかし、この間に煽るのは3回。酔っ払ってチカラがなくなっているときに、煽るのは非常に厳しいのです。
が、どこからともなく激が飛び出し「煽れぇ~!」「うぉ~!」と煽ります。
もう限界間近です。キンの悲鳴も聞こえなくなってきたので、チラッと見たら「酔っ払い」でした。
「キン!酒臭いぞ!」と言っても返事がありません。とうとう声を失ったようです。
なんとか、休憩ポイントに到着。そこで待ち構えるのは、もちろん「お神酒」です。
ちょいと辛口の飲みやすい日本酒なんだそうです。そんな事を言われても全く解りません。
キンはと言うと、、、飲んでます。言われるがままに飲んでます。
さすがにこれ以上飲ませるのはよろしくないので、出発ギリまで持たせてから、コソっと捨てちゃいます。じつはみんなやってます。じゃないと持てません。
で、次のポイントに向けて出発です。
キンの顔が苦痛にゆがみまくってます。もちろん僕も厳しくなってきました。キンをかばってやる余裕がなくなって、ほぼ放置ですが、次のポイントまでは30mほどです。
で、あっさり到着。そこで待ってるのは、みなさん御存知「お神酒」でございます。
スルメとお酒が合うらしいです。僕にはその味覚がわかりません。
で、速攻出発!
出発の際に煽り散らします。もう、やけくそです。
次のポイントまでは150mくらいあります。長いんです。遠いんです。
どうせ、待ってるのは「お神酒」なのです。嬉しくないんです。若干僕も飲んでます。一杯づつ飲んでます。まずいんです。正直、嫌いなんです。
キンの顔は真っ赤に染まり、テンションが上がりまくりです。でも、足元フラフラです。
で、到着。みんな疲れきっているのですが、片手にはもう飲めない「お神酒」を持ってます。
しかし、容赦なく出発です。5分で体力は回復しません。むしろ余計に疲れます。
でも、僕はカメラ目線。後ろでキンが悲鳴を上げ続けてます。
次のポイントで、最後なのです。が、しっかし狭いんです。
神輿が通れるギリギリで、木の枝がニョキって伸びてるから、ひざくらいの高さまで降ろさないと通れません。
握力はすでにないのに、この姿勢は効きます。全身から妙な汗が出まくります。
そこも、無事到着し、最後の煽りをして終了です。
しかし、そこで待っているものは・・・「お神酒」なのです。
そして、神輿の中におられる神様を、うちの町内の神社に移します。
写真を撮ってはならんのですが、「伝統文化に触れたよってレポート書かないといけないんです」って町会長に言って許可をいただきました。レポートってココの事ね。ただのブログネタです。って言えないっス。
なんだか解らんが、キンは最前列。そこに立ってはならん場所だったので引きずり降ろす。
そして、打ち上げ。
寿司とビール。僕はどちらもダメです。寿司嫌い。ビール大嫌い。
調子に乗ったキンはみんなに面白がられて、のまされて撃沈です。
帰り際に、「キン君、来年も来てくれるか?」と町会長に言われ
「はい お願いします」と答えていた。
「ほんまに来るんか?」と聞いたら
「来たい。面白い。みんないい人。やさしい」と言っていた。
喜んでいただけてよかったです。
そして、次の日にアレが届いていた。
お神酒だ。もういらん。